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ボラカイ島:パラダイスアイランド
ルソン島南端のバタンガスの港から、ロンブロン島行きのフェリーに乗り込む。 この船は、ひまわりがトレードマークの日本の海運会社が使用していたものの中古であった。 ちょうど地元の人たちの帰省シーズンと重なって、 周囲はおみやげを買い込んだ帰省客でごった返していた。 港を夜7時に出発したフェリーは、静かな海面を順調に航行し、 未明にロンブロン島の港に到着。 そこからさらにジープニーを乗りついで走ること1時間、 ボラカイ島行きの連絡船は桟橋も何もない砂浜に停泊していた。 連絡船といっても、やや大きな漁船といったところ。 時刻は午前7時をまわった頃。 港近くのお店に入り、はるさめと野菜の炒め物を食す。 なかなか美味である。 さて、腹ごしらえもすんで、あとはボラカイへ到着したら ゆっくり休もうと思って出航を待っていた。 ところがいくら待っても船のでる気配はない。 もともとダイヤなどないのであろうが、それにしても何を待っているのだ。 すでに太陽も真上にきて、熱帯の日差しが照りつけている。 いっこうに出発する気配のない様子に私は苛立ちはじめていた。 ところが、周りの乗客たちはそんな事は気にもせずおしゃべりに夢中の様子。 その中の一人に状況を聞いてみたところ、なんと潮が満ちてくるのを待っていると言う。 確かに、ただの砂浜のうえに船が乗り上げている状態のため、 このままでは出発出来そうもないのであった。 なんと贅沢な時間なのだろう。こんな美しい海と自然の中で、ただ満ち潮だけを待っている時間。 日本の感覚で、待ち時間が惜しいと思っていた私にとって、 地元の人たちから教えられた贅沢な時間の過ごし方だった。
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